「あーーーーーーーー……なんつうか…まったり…」
「おまえ遂に頭までおかしくなったか。」
「…阿部はそういうと思ったよ。」
「はは、いやホラ、ケンカしないでさ!折角騒がしい田島もいないことだし、さっさと
ミーティング済ませちゃおうよ!」
そうなんだ。今おれたちは、春真っ只中、ポカポカポカポカあったかい、まだそれほど
日差しのきつくない光が全身にあたる、屋上でミーティングをしているんだった。
珍しく田島がいないので、さっさと終わらせてしまおうと屋上まで上がってきた。
だが、騒々しい田島がいなくても集中力はサッパリ湧いてこなくて、むしろ
集中力どころかさっきから瞼が重くて重くて…食欲も満たされたいま、おれが寝ることに
何ら問題はない…ない…
…て。まずいまずい。意識を飛ばしてる状況じゃなかった。
うっかりしていたが、ミーティングの最中だった。三橋や田島がこの場にいたら、速攻
睡魔に負けて秒速、いや音速で寝ていただろう。目の前の阿部と栄口も
こころなしか、いつもより眠そうな表情をうかべている。…さっさと終わらそうぜ…
というか、アレか。場所が悪かったのか。
「…悪ィ。さっさと終わらせっか…」
「異議なし。おれも眠いもん…やばいよ、次寝ちゃうかもー…」
同じく、やはり睡魔に襲われているらしい、真面目な栄口が珍しくそんなことをつぶやく。
阿部も否定をしない。
まぁコイツは授業中寝ててもおかしくないけど。うるさいから、口では言わないけど。
「うし、じゃー、続き…」
「はーなーいーーーーーー!!」
「花井、く、んっ!」
…………うあ、睡魔よりタチ悪いアイツがやってきた。アイツがいると、話がまとまったためしがない。
一緒にいる三橋には申し訳ないが。こうなったらもうアレだ。無視。無視しかない!
「…というわけで、来週の―――」
「花井っ!無視すんなよな!こうしてやるっ!!」
「ッ!!おまっちょっ、ドコ触って…!」
「あのー公害なんですけどーそういうことは公衆の目がないところで行ってください」
「なんだよ!尻のひとつやふたつ、減るもんじゃねぇし!…誕生日だからいーじゃん!」
「!」
「・・あ。言っちゃった」
「!バカ!も〜…台無しじゃんか…」
「――!田島くん…!」
栄口が滅多に言わない罵詈雑言をあびせ、ぐったりと肩を落とす。
非難を浴びせられた田島の後ろには、何故か泣きそうになった三橋が手持ち無沙汰で
棒立ちになっている。
あ〜…
「…なんだかよくわかんねーけど…おれの誕生日はいいから、ミーティング終わらそうぜ。」
「え、花井?」
「…お前はいいのかよ?」
いいも悪いも何も、わけがわからない。
「いや、俺個人のことより部みんなのことの方が大切だからなー」
「…!誕生日くらい、自分のこと大切にしてやっても…」
「そーだよー。花井はおれだけのもんだけど、今日くらいはねー」
何だかおれひとりで必死になってるみたいで、虚しくなってきた。
誕生日を気にかけてくれたのは嬉しいけど、公私混同するわけにはいかない。
ここでビシっと言わなくちゃ、キャプテン失格だ。
「本気でやれよな」
「本気だもん。野球も、花井も、おれの全部だもん。」
「あのなー…」
「だって、しょーがないじゃん。好きなんだもん。」
ニヘッ、っと無害そうな顔で言われた。そんなバカ正直に、理屈なんだか屁理屈なんだか
わからないことを言われても。いつも田島への返事には窮してしまう。
その田島の声から発せられた「好き」の一言に触発されたように、三橋が必死に
たどたどしく言葉をつむぐ。
「おっ、おれも、花井くん、すきだよっ…!たのもしい、キャプテ、ン・・だよ…!」
「おれだって好きだよ。花井ほどキャプテンに適任なのもいなかったし。」
「別におれはどーでもいい。」
……なんか頭がいたくなってきた。
こんなにバカみたいに晴れ上がった空のしたで、高校生のヤローが何人か集まって
大告白大会みたいになっている。…いくら誕生日だからって、何か。
なんなんだこの異空間。
「…っていうか、何でおまえたちがココきたわけ?」
「…うん…あのね…、昼休み、にキャプテンたちで、ミーティング・・やるのは…知ってたけど…、」
三橋のゆったりとした喋りをまどろっこしく感じたのか、後を田島が引き継ぐ。
「邪魔しちゃわりーと思って、三橋たちと誕生日の用意してたんだけどさー。花井たちが、
昼休み終わりそーなのに戻ってこねーから。」
「たじまくん…が、おれたちの、天才的な頭脳を…貸してやろーぜーって…」
……。田島と三橋の頭脳を借りてどうにかなるくらいなら最初っからそうしてる…
っていうか、赤点だらけのおまえたちに言われてもあんまり心強くない…
と本心を漏らしそうになったが、ここは素直にありがたく受け取っておこう。
「うん、わかった。心配してきてくれたのな。ありがとな。…いや、場所が悪かったみてー。」
「そっかー。いや、おれたち屋上でやってた訳だけど眠くてさー…話が煮詰まったんじゃなくて、
ただ話が進まなかっただけなんだよね、実は。」
おれに続いて、栄口がこっそり真実をうちあけた。三橋なんか、話を聞いているのかいないのか、
さっきまでビクビクしていたのが嘘のようにコックリコックリと船をこいでいる。
あー…もう俺も寝れることなら寝てえー……
虚勢はってたのかな…肩の荷が一気に下りたというか別に背負ってたつもりもないけど、
自分のことじゃないのにどこか嬉しそうな田島とか、船こいで気持良さそうにしてる
三橋なんかを見てたら、すっかり気が楽になって。
「別にアレか。前倒しでやってるんだし…放課後でもいっか…」
「ンだよ。そんなことなら最初っから呼び出すんじゃねーよ。」
「そうだね。再来週までに決めればいいんだしね。…っていうか阿部、ちょっとそれ言いすぎー」
阿部が感じワリーのも、栄口が気ィ遣いなのも、三橋がどっか抜けてるのも、田島が
下半身のことと野球のことしか考えてないのも、全部全部いつもどおりで。
空をたゆたってる真っ白な雲も、突き抜けるような空の青さも、どれも全く機嫌を損ねるような
ものじゃなくて。青空と、野球と、愛しいこいつらがいれば、
それだけでもう何もいらないかもと思った。
もったいないから、絶対に言ってやらないけど。
なんてったって、今日はおれの誕生日だ。
「実はおれも、おまえたちのこと大好き…だったりする。」
ちょっとくらい、我侭言ったっていいだろ?
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意味がわかりません。
前半と後半、繋がっていないどころか何ていうか…あまりの文才のなさに
いたたまれなくなってきます…。ドラマとか見ながら打つのがいけないのか…。
おぉう…!すみません…梓への愛だけは精一杯つまっております。
梓はもっと我侭を言えばいいよ…ないものねだりとかしてもいいんじゃないかな!!
田島様へのアコガレとかーそういうのを考えると田花田の奥深さ(…)に唸りそうに
なります。ジレンマとかアコガレとかジェラシーとか下半身(ん?)とか
そういうの全部乗り越えて、大人になってくれ!…高校生…若いよ…!
青いよ…!ほんっと性春だよ!!(田島様仕様)
それはそうと、花井梓キャプテン…!お誕生日おめでとうございます!これから益々
かっこよくてえろくてかわいいキャプテンになってください!応援しています!
おめでとー!
050428/もち
「すばらしい日々」
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