いくら寮生だからって、さすがに長期休みは寮も希望者を除いて
全面閉鎖するわけで。
けど、実家が遠かったり少しでも節約したい奴はそのまま寮に残ったりもするわけで。
普段は寮母のおばちゃんたちがあくせく働く調理室で、
残った生徒たちが分担をして料理しなければならない。
・・・ごくフツーの男子高校生の手料理なんて・・・!嗚呼!
正直食えたモンじゃないだろう。あーどっかに料理チャンピオンの男子高校生でも
落っこってないだろうか。かなり切実だ。
「ほな、また部活でな」
目の前のちいさな黒髪の頭を、年下の兄弟にするみたいにいささか乱暴になでつける。
ちいさく叶の表情を上から盗み見ると、いつもと違う、まるで上の空のようで。
なんだよ、最後くらい、もっといい顔してくれよな、とか思ってしまう。すると、叶が急に振り向いた。
「・・・おまえさぁ、やっぱ実家恋しい?」
「いやーそういうんじゃないねんけど・・それなりに。」
「ほら!やっぱり帰りたいんだろ!・・・でもなっ、ま〜、おれたちがいんじゃん!」
「あ、」
「我慢しろよ!っていうかおれたちみんな家族みたいなもんじゃん!」
「!」
「・・・な、なんか文句あんのかよ」
「・・・いや・・叶ってたまにかっこいいよなと・・・」
「ばーか何いってんだよいつもだっつうの」
「はは。おれ、女だったら惚れてるかも」
「バカ言ってんじゃねぇよ、ってか、ウチくる?」
「・・・ええのん?」
恋しい我が家に帰れなくても、いくらだって距離を縮める方法はある。
それよりも、今は随分馴染んでしまった第二のいとしい家族たちと。
なんだこれ尻切れ! おだホームシック話。私はかわいい織田が好きみたいです・・・
かっこいいのにたまにちょっと脆いおだ!!乙女織田×漢前かのたんを推奨したいです。
・・・異端!?
男子高出身の兄と昔話したところによると、女子でもたまに遭遇する「女(男)だったら惚れてるかも」
は、実際言われるとちょっぴり引くそうです・・・へぇ・・・男子校だとちょっとリアルなのかな・・・。
もち (20050401)